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神道天行居的 [神道天行居]

古道25.10月号.jpg

外から見るとなんかおどろおどろしくも見えてしまう神道天行居なのですが、機関紙「古道」10月号に掲載された、先師友清歓真先生による巻頭の文章は、非常に神道天行居的な、ストンと臍落ちするわかりやすい文章ですので、転載させていただきます。

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    倫理の大道の外に神道はない

                   友清歓真


 『理窟は抜きにして何か私に不思議な奇瑞を見せて下さい。さうしたら神の道を信じませう』といふ人に対して『理窟を抜きにして神の道を信じなさい。さうしたら奇瑞の体験も出来ます』と答へる。けれども何時までたっても『不思議な奇瑞を見ないうちは信ぜられない』といふかしこい心が終にその人をして『理窟を言ふ動物』にして了ふ。

 

 

 天行居で主唱しつつある古神道は人々の生活を神秘化せんとするものでもなく宗教化せんとするものでもない、『苦痛なしに窮屈な思ひをせずに愉快に自然的に生活を倫理化せんとする』にある。神通現象の如きは其の必然的の副産物であるといふ迄のこと。倫理化は即ち神化である、倫理の大道の外に神道はない。古来の教会神道は別として、吾々の主唱してる純正無雑の古神道は決して宗教ではない。これを克く心得て居て貰はぬと天行居の宣示は総ての場合に真解が困難になる。

 

 

 われわれの思想運動はかくべつ新発明のものでもなく、人類の発生と倶にあるもので空気や水のやうなものであるけれども、今の多くの人達の生活は空気や水を忘れた生活である。だから単にその空気や水の存在を確認せしめようとするだけの極めて普通な平凡な運動である。新しきに開かんとする運動に非ずして古きに復らんとする運動である。而して又それが直ちに新らしき世界を築き上げる運動とも見られる。

 

 『霊学は浄心を以て本と為す――今人蒙昧頑固にして顧みず、法を外に求め術を異に尋ね、慣習常となり穢汚日に加はる』とは「道之大原」(本田親徳)に宣明してあるところ、これが本統に腹に入った人でないと術でも法でも何を授けても役には立たぬ。役に立たぬばかりならよいけれども却て怪我をさせるやうなことにもなる。真に道を語り、真に道を楽むところの友を得ることは実にむつかしい。

 

 世間に流行の俗霊術の講習を受けるやうな考へで天行居の格神為本の道を辿らんとするものは、まるで木に縁って魚をもとむるの類ひである。毎度いふことではあるが天行居が学人諸公に授くるところのものは固より『手品』ではないのである。手品ならば其のタネと方法の伝授を受けさへすれば、すぐに其の日から誰れがやっても、どういふ心事でやっても出来る。然るに多くの人々はそれを希望して居られるが、さういふ人々が天行居へ寄りつかれるのは全くの無駄である。天行居は手品の学校ではない。(『闇室妄書』)

 

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神道天行居の要諦は、『苦痛なしに窮屈な思ひをせずに愉快に自然的に生活を倫理化せんとする』ための実践法として「 天行居信条(及心得)」に尽くされています。

 

熊野霊学(3) 信条(及心得)の成り立ちと真十日神身(ますかがみ) 其の一

熊野霊学(4) 信条(及心得)の成り立ちと真十日神身 其の二神道天行居信条全文)

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6月に仙台の青葉神社において東北神咒(かじり)奉唱大会が開催されました。その報告記事もこの10月号に掲載していただきましたので、併せて転載させていただきます。

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  第二十五回東北神咒奉唱大会

         平成二十五年六月二日


 

「みちのくは杜の都宮城野に大宮柱太敷立て鎮り座す掛巻くも畏き青葉神社と称え奉る武振彦命(タケフルヒコノミコト)様の宇豆の大前に・・・・・・」


武振彦命すなわち仙台藩祖伊達政宗公を祀る青葉神社において、平成二十五年六月二日、第二十五回東北神咒奉唱大会が盛大に挙行されました。


青葉神社宮司は政宗公幼少時より仕え、生涯を通して政宗公を輔佐し続けた片倉小十郎景綱直系子孫片倉重信氏。この日齊主を務めるは、政宗公の父輝宗公非業の死に殉じ主君墓前にて自刃した遠藤基信子孫遠藤富博同志。基信の墓は山形県高畠町夏刈資福寺址に輝宗公夫妻墓に隣して今も在る。そもそも小十郎を見出し若き政宗公小姓役として推挙したのが他ならぬ基信であった。さらに付言するならば、われわれをして天行居に縁あらしめた長谷川平内氏屋敷は資福寺址の側に在って、米沢藩第九代藩主名君上杉鷹山公の命を承け代々墓守の役の任にあった家柄であった。思えば東北神咒奉唱大会は草創時榴岡天満宮で行なわれていたのだが、本部よりお出でいただいた当時修道部長熊野秀彦先生が直会の席で「この席は上杉藩伊達藩と深い縁りのある席です。」と語られたことがあった。それから間もなくして会場が伊達家縁りの青葉神社へと代わったのだった。


私事に渉るがこの前日米沢上杉博物館に於いて、上杉藩直江兼続と政宗公母義姫の兄最上義光が激しく戦った山形市郊外長谷堂の戦い(慶長五年1600)で討死したわが先祖高岡大隅の供養を思い、東京大学史料編纂所金子拓准教授の講演「上杉氏にとっての長谷堂合戦の記憶」を聴いたのだが、配布された資料中、関ケ原の動向を横目に長谷堂を遠く眺める位置に在って対峙する伊達政宗軍勢の名簿の中に、身近な同志鹿又兄弟の先祖と思しき「鹿又大膳」の名を見たのも奇霊なことではあった。四百年を超えた時の隔たりも指呼の間である。


先ずは神渺たる太鼓の音を合図に片倉青葉神社宮司による正式参拝執行の後、友清鈴世宗主よりの祝電が披露され、直ちに万有和合・世界霊化に加え東日本大震災復興を祈願する修法式が次の通り執り行われました。


       (略)

 

清々しさの中に熱気のこもった修法式でした。外に出て神社大前にて記念写真撮影後、直会です。


先ず帰幽者への黙祷、そして阿部滋前総務の御発声で献杯。梅原礼子仙台支部長からの御礼のご挨拶の後、恒例になっている片倉宮司による御講話をいただきました。

片倉宮司.jpg


「五月十九日に行なわれた青葉神社御祭礼における今年の神輿渡御は例年とは様相を異にしておりました。いつもなら行きつ戻りつをくりかえす神輿が、なぜか今年はひたすら前進だったのです。このことは、『過ぎ去った過去のことは過去として、新たな良き未来に向けて進みなさい』『過去の歴史に頼るのではなく、いま与えられているほんとうの命を生きなさい』との御神意と受け止めました。


今年は政宗公が支倉常長をローマに遣わしてから四百年です。その二年前にこの地方に大津波が襲い仙台藩は大きな被害を受けました。その中で政宗公は未知なる国へ常長を遣わすために、かつてない巨大な船を造ったのです。このことは、家も職も失った領民を救うための失業対策事業だったのではないかと思うのです。そしてそれを、同じ過去に戻すためではなく、新しい未来を切り開くために行なったのです。新たな貿易を始めることで復興につなげようと考えたのだと思います。苦しい中にあってこそ前向きであれ、今年の神輿の動きからそのことを教えられたのです。


抗えない自然の力を体験したはずなのにさらにまた自然に対抗して『もっと高い防潮堤を』と、同じようなことを考えている行政に対して、私たちはこれでいいのかと疑問を投じて、新しい方向への歩みを過去にこだわらずに考えねばならないのではないか。それは自然と仲良くする方向です。つまり神の心の中で過ごすこと、神との世界に飛び込み神と共に歩むことをしてゆかねば、真の幸福な平和な世の中はできないと思います。みなさんがこれまでやってこられたように、神に対抗するのではなく、神と共にあるんだよということを肝に銘じた生き方をこれから考えてゆかねばならないのだと思います。いまそういうことに気づいた方々がたくさん、明るい希望を持って未来に向かって歩もうとしておられるような気がしています。私も家系や過去にこだわることなく明るい方向に向かって生きてゆきたいと思っているところです。私たちが理想とする神なる世界は間近かにきています。その世界に向けて一層のお務めをしてゆきたいと考えております。こういう大変な時こそ、神さまのお力をいただきながら進むべきと考えます。共に歩んでゆきたいと思いますのでよろしくお願い致します。」


魂に響くお話を淡々と語られ、一同深い感銘のうちにあらためて阿部吉景先生の御発声で乾杯、直会の宴に入りました。


直会の席では全員が自己紹介をかねて各人の思いを述べられました。まだ癒えやらぬ大震災・大津波被災の生々しい体験談も語られ、予断許さぬ福島第一原子力発電所の現況も併せ、東北地方を中心とするかつてない人類試練の今を痛感させられたことでした。われわれの責務愈々重大なることを深く認識するものであります。


直会の最中に東北大会斎主として長く御尽力された佐藤崇眞先生から祝電が届き、披露されたこともありがたいことでした。


        (以下略)

 

青葉神社前.jpg

 


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