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宮内の歴史(1)宮内とはどういう場所か [宮内の歴史]

昨日(1/18)、南陽市ボランティアガイド協議会の研修で「宮内の歴史」を語ってきました。「時間はたっぷり使って」ということでしたので、1時30分から始めて、10分ぐらいの休憩を入れて、終わったのは4時をまわっていました。最初は「宮内よもやま歴史絵巻」について語ればいいかと思っていたのですが、最近「宮内歴史を語る会」の粟野収吉会長がしきりに宮内のまとまった歴史資料がないことを嘆いておられ、また菅野昭彦さんが、羽田隆助さんの「宮内野史」(昭和16年)のデータ化に取組まれたことも刺激になって、自分なりに宮内の通史を頭に入れておきたいと思い、勉強のつもりで資料を作成しました。平成19年につくり、昨年再版した宮内マップにのせた年表が役立ちました。年表に根拠資料をつけることを主眼に資料を作りはじめたら、おもしろくなってかなりのヴォリュームになりました。ここに載せることは考えていなかったのですが、今後何かと便利かと思いアップすることにしました。これから今年度中に作らねばならない「宮内よもやま歴史絵巻」の一部も載せます。●印が「宮内よもやま歴史絵巻」です。(随時追加修正してゆきます)

宮内マップ年表.jpg

 

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宮内とはどういう場所か

1 空から見る南陽 .jpg

「宮内の地は陽に面し南広闊として背後に山を負い澤深くして水清く、又産物に豊富で歴史の瑞気到る所に窺はれる。恐らく宮内は置賜文化発祥の地であると思はれる。然して趨移と共に星移り月変り幾多の変遷を経て現状に到る。一度其の昔を顧る時誰かその盛事に驚かない者があるだろうか。」(羽田隆助「宮内野史」昭和16年)


「美し地(うましくに)おいたま——21世紀、置賜は世界の中心になる!」

 「東の方に美し地(ぅましくに)有り。青山四周(よもにめぐ)れり。彼の地は、必ず以て大業(あまつひつぎ)を恢弘(ひらきの)べて、天下に光宅(みちを)るに足りぬべし。蓋(けだ)し六合(くに)の中心(もなか)か。」

 『日本書紀』神武天皇御東征の詔勅である。ここでいわれる「美し地」とはいうまでもなく、古代における奈良県の大和盆地を指しているとされるわけであるが、この「美し地」をそっくり置賜盆地にあてはめて考えた学者があった。昭和十三年、『東置賜郡史』に「置賜盆地の古代文化」を発表した早稲田大学教授西村眞次博士である。

 西村博士は、「古代意識に於ける『美地』は、神武紀の詔勅に於けるがごとく、青山四周してそこが世界の中心であるという風の感じを与える場所であった。」とし、竹森山、相森山、根岸山の屋代三山をそれぞれ、耳成山、畝傍山、天香具山の大和三山に対応させ、「古代日本人はあるいは大まかにそうした観察を下して、古代屋代を三山鎮護の勝地としていたかも 知れない。」と推量したのである。

 

3 「美し国おいたま」DVD.jpg

 あるいはまた、『置賜は国のまほろば菜種咲き若葉茂りて雪山も見ゆ」の結城哀草果の歌も、大和盆地に匹敵しうる「美し地としでの置賜」を意識していることは明らかであろうし、さらにまた、明治初期のイギリスからの女流旅行家イザベラ・バードの目にこの置賜が、「東洋のアルカディア」と映ったことなどをも思い合わせつつ、わが置賜の「美地」性に深く深く思いを致してみることから、ことは始まるのである。》(徳田虎雄氏講演会実行委員会 平成3年 DVD有)

 

置賜の床の間 宮内

 イギリスの女流旅行家イザベラ・バードは、置賜盆地を「東洋のアルカディア(桃源郷)」と称えました。結城哀草果は、南陽辺長井線車窓からの風景に感動し「置賜は国のまほろば菜種咲き若葉茂りて雪山も見ゆ」と詠いました。その置賜盆地の床の間の場所に位置するのが宮内です。宮内は、北に丘陵、南に沃野、東に清流吉野川、西には会津、日光を経て江戸、京に至る矢の目街道、風水的に最高の吉地とされる四神相応の条件を備えています。その要に位置するのが日本三熊野の一つ宮内熊野大社。この周辺には縄文中期以降の多くの遺跡が集中していることから、五千年の昔から大きなむらが形づくられていたと考えられています。

4 熊野まんだら相関図.jpg

 熊野大社は置賜の最高峰西吾妻山の真北に位置し、不思議なことに高畠の古社安久津八幡宮、赤湯烏帽子山八幡宮、二色根薬師寺、大朝日岳山頂と共に一直線上に並びます。また熊野大社の石段の向きは、彼岸の中日の日の出の方向にぴったりです。太陽信仰と共にあった太古の昔から、宮内は熊野の森を中心に豊かな歴史を積み重ねてきたのです。(つづく)

4A  彼岸の中日022DSCF6600.jpg

 

 


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