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9条1項2項を残す改憲案は伊藤哲夫氏の発案だった! [日本の独立]

《憲法記念日の3日、安倍首相は日本会議が主導する美しい日本の憲法をつくる国民の会の改憲集会にビデオメッセージを寄せ、そのなかで新憲法の施行されるべき年を具体的に2020年と明言し、2020年をめざして9条を改正して「1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方は国民的な議論に値する」と指摘している。》https://jp.sputniknews.com/japan/201705033598477/

この報道は、私にはうれしい驚きだった。飯山一郎氏は《安倍晋三は,右や左の旦那様が「大反対!」と言えない…/絶妙な改憲案で日本国民を1つにまとめよう! まとまろう!/…という国民統合の切っ掛けをつくろうとしている?/ロシアのように国民が1つにまとまっている国が手本かな?/国家指導者の使命は,国民を巧みにまとめていきながら…/豊かな国家社会をつくること.これが最も大切な使命だ./喧嘩ばかりしていたのでは,国家は衰亡しちゃうのだし…/国民が1つにまとまらないと,国家は豊かになれない./そのような考え方と構想が安倍晋三にはあって…/いや,今の日本は,国民が1つにまとまらないといけない!》http://grnba.com/iiyama/index.html#aa05031と書いた。まさに「国民の合意形成」に向けて踏み出したと思った。そして今、それが伊藤哲夫氏の提案だったことを知って、さらにうれしくなった。

伊藤哲夫氏については、ジャパンハンドラーズへの傾斜に対しての危惧をたびたび書いてきた。ジャパンハンドラーズの影響下に入ることは、軍産協力経済体制に組み込まれることだった。そのことに伊藤氏はどれだけ自覚的であるか。当時の安倍政権を見る限り、私にはどっぷりはまり込んでいるようにしか見えなかった。私の安倍政権に対する批判の出発点はそこにあった。新しい歴史教科書をつくる会の運動の中で見た、伊藤氏の切り捨て御免的姿勢と安倍総理とを重ねて見ていた。そこに「国民の合意形成」という私にとっての最大の関心事が入る余地はなかった。私がつくる会の運動から離れたのも、そこに理由があった。

9条1項2項を残す改憲案は伊藤哲夫氏の発案だったことを知ったのは反安部で一貫するリテラの記事だった。信じられないのは、こうしたまやかしに乗っかって、リベラル派の中にも、この提案に賛同する声が出てきていることだろう。》というねじれた見方になるのは土台反安部なのだからやむを得ない。しかしこれまでの「護憲」一辺倒の人たちの視野に「改憲」が入るようになるとしたら、このことこそ「国民の合意形成」に向けた第一歩なのではないか。リテラの記事は、伊藤氏にそうした意図があったようには書いていない。しかしどうあれ、伊藤氏が、そして安倍総理が、憲法第九条1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。》をそのまま残そうという判断に至ったことを、戦争遂行の中枢にあっての体験を踏まえ、九条護持に生涯を懸けた遠藤三郎元中将を思いつつ、ほんとうに慶賀したい。日本は安倍総理の下、まっとうな方向に向かいつつある!

以下、リテラの記事。http://lite-ra.com/2017/05/post-3147.html

*   *   *   *   *

安倍首相の「9条に自衛隊明記」改憲案は日本会議幹部の発案だった!「加憲で護憲派を分断し9条を空文化せよ」
2017.05.10

安倍「3項加憲」の発案者は日本会議政策委員・伊藤哲夫!

 安倍首相が3日に突如打ち出した“2020年新憲法施行宣言”が大きな物議を醸している。本サイトでも指摘してきたように、これは総理大臣の権限を大きく越えた発言で、明らかに憲法尊重擁護義務(99条)違反だ。ところが、国会で安倍首相はその発言が自民党総裁としてのものであると二枚舌を駆使し、「読売新聞を熟読してもらいたい」などと、うそぶいたのである。
 まさに国会軽視、民主主義の破壊者としかいいようがないが、この安倍の“2020年新憲法施行宣言”にはもうひとつ、とんでもない問題が潜んでいる。それは、この宣言で打ち出した9条への「3項加憲」案が、ある“日本会議幹部”が昨年ぶち上げていた狡猾な改憲戦略の丸写しだったという事実だ。
 周知のように、安倍首相は読売新聞のインタビュー公開と同日、日本会議のフロント組織「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と「民間憲法臨調」が共催する改憲集会へのビデオメッセージでも、「9条1項、2項を残しつつ自衛隊を明文で書き込む」という「3項加憲」方式での9条改憲を打ち出した。
 しかし、安倍の従来の持論といえば、少なくとも9条2項「戦力の不保持」を削除したうえで自衛隊を明記することだった。それがなぜ突如、一見軟化したかに思える「1項、2項を据え置きで3項追加」に方針転換したのか。
 実は、昨年の参院選のすぐ後、日本会議の中枢メンバーが、ずばり「「三分の二」獲得後の改憲戦略」と題して、この「9条3項加憲」を打ち出していたのだ。
 その人物とは、日本会議常任理事で政策委員の伊藤哲夫氏。伊藤氏といえば、かねてから安倍首相のブレーン中のブレーンと言われてきたが、氏が代表を務めるシンクタンク・日本政策研究センターの機関誌「明日への選択」には、憲法改正はもちろん、歴史修正主義、「偏向教科書」運動、夫婦別姓反対、ジェンダーフリーバッシングなどなど、フル装備の極右思想が理論的に展開されている。そんな“理論派”の伊藤氏が、「明日への選択」16年9月号で提案したものこそ“自衛隊条項の戦略的加憲”だった。

明かされた「護憲派に反安保のような統一戦線をつくらせない」の本音

 伊藤氏はまず、“中国の脅威”を強調するなどして〈「反戦・平和」の抵抗運動〉を押さえ込み、〈護憲派への徹底した「反転攻勢」を始めるべき〉としたうえで、こう述べている。
〈ところで、もう一方で提案したいと考えるのが、改憲を更に具体化していくための思考の転換だ。一言でいえば、「改憲はまず加憲から」という考え方に他ならないが、ただこれは「三分の二」の重要な一角たる公明党の主張に単に適合させる、といった方向性だけにとどまらないことをまず指摘したい。むしろ護憲派にこちら側から揺さぶりをかけ、彼らに昨年のような大々的な「統一戦線」を容易には形成させないための積極戦略でもある、ということなのだ〉
〈(平和、人権、民主主義には)一切触れず、ただ憲法に不足しているところを補うだけの憲法修正=つまり「加憲」なら、反対する理由はないではないか、と逆に問いかけるのだ〉
 さらに、具体的には〈例えば前文に「国家の存立を全力をもって確保し」といった言葉を補うこと、憲法第九条に三項を加え、「但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛ための実力の保持を否定するものではない」といった規定を入れること〉とまで言明している。まさに安倍首相のいう「3項加憲」とまったく同じである。
 しかも見ての通り、伊藤氏は「加憲」の狙いが「護憲派の分断」にあると開陳している。ようするに、本来、安倍首相や日本会議が悲願とする戦前回帰の改憲では国民の支持が得られないから、まずはソフトな「加憲」から入り、一度憲法改正を実現させてから本丸へと切り込もうという、姑息きわまりない策略なのである。
 事実、伊藤氏は「加憲」を〈あくまでも現在の国民世論の現実を踏まえた苦肉の提案でもある〉とし、〈まずはかかる道で「普通の国家」になることをめざし、その上でいつの日か、真の「日本」にもなっていくということだ〉と結んでいる。では、その「真の『日本』」とは何か。
 伊藤氏は〈戦後リベラリズムの系列に属するあらゆる発想の否定〉を理念とし(「明日への選択」03年10月号)、大日本帝国憲法を〈その精神自体は大いに学ばれ、継承されるべきだと真剣に考える〉と絶賛している(同誌04年3月号)。これを踏まえれば、「改憲はまず加憲から」の先に描く青写真が、戦後民主主義の否定と復古的な臣民意識の確立なのは明白だ。

「3項加憲で2項の戦力保持と交戦権否定を空文化」と真の目的が

 安倍首相が初めて「加憲」を言い出したのは日本会議系の改憲集会でのことだったが、実はそのアイデアすら、日本会議のブレーンによる、護憲勢力を分断しまず改憲を既成事実化するための、“まやかしの作戦”だったというわけである。
 まさに「一国の首相が極右団体に牛耳られている」との見方をされても仕方のない、完全に国民を馬鹿にした話だろう。
 しかし、恐ろしいのはここからだ。そもそも、9条1項と2項には触れないという点をもって、首相や日本会議が悲願とする極右的改憲から一歩でも後退したのか? 答えはノーだ。
 昨日9日の国会参院予算委員会では、共産党の小池晃議員が「どう書くにせよ、1項、2項に加えて、3項に自衛隊の存在理由が書かれることになれば、3項に基づいて海外での武力行使に対する制約がなくなってしまう。2項は空文化せざるを得なくなるのではないか」と質した。これに対し安倍首相は「御党は政府見解と違い自衛隊は憲法違反と述べている」などと言ってごまかしたが、しかし、この「3項加憲」は現状の追認でもなんでもなく、真の狙いが憲法の平和主義を骨抜きにすることなのはもはやバレバレなのである。
 実際、先にその戦略の元ネタであることを指摘した日本政策研究センターの「明日への選択」では、伊藤氏による“戦略的加憲論”を掲載した翌々月号で、同センター研究部長の小坂実氏が、こんな本音を暴露していた。
〈「戦力」の保持を禁じ、自衛隊の能力を不当に縛っている九条二項は、今や国家国民の生存を妨げる障害物と化したと言っても過言ではない。速やかに九条二項を削除するか、あるいは自衛隊を明記した第三項を加えて二項を空文化させるべきである〉(同誌11月号「今こそ自衛隊に憲法上の地位と能力を!」)
 ようするに、自衛隊の明記は「戦力の不保持」と「交戦権否認」を定めた2項を「空文化させる」と断言しているのだ。実際、3項が加えられ自衛隊が明文化すれば、その活動に歯止めがきかなくなり、専守防衛が崩壊するのは目に見えている。
 しかし、信じられないのは、こうしたまやかしに乗っかって、リベラル派の中にも、この提案に賛同する声が出てきていることだろう。
 本来なら、“自衛隊を合憲化するために憲法に書き込むべき”などという主張は、安倍首相が自衛隊を違憲だと認識していることの証明なのだ。立憲主義国家の行政の長としてそんなことを言うなら、まずは自衛隊を解散させてからにしろ、と反論すべきなのに、「現状をきちんとするために改憲もありだ」などというのは、まさに連中の詐術に乗せられているだけではないか。
 繰り返すが、自衛隊の明文化は“現状の追認”どころではなく、正真正銘の“平和主義の破壊”である。こんな安倍首相の詐術にだまされてはいけないし、連中がほくそ笑む「護憲派の分断」にも屈してはならない。
(梶田陽介)


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めい

《日本国最大の難問題…/ ① 米国戦争屋の支配/ ② フクイチの鎮圧
この二つの問題↑↑以外は,些細な問題なのだが…/安倍晋三こそは…/二つの日本国の難問題に解決の道筋をつけた!》

   *   *   *   *   *

741:飯山一郎 : 2017/05/11 (Thu) 20:27:21 host:*.ocn.ne.jp
>>739
安倍晋三は,漢字が読めない4流大学卒の馬鹿.なのに悪いヤツ! 悪党.
第一次安倍内閣の時も馬鹿ばかりヤッて,最後は下痢症でやめた.
こう↑↑思ってる方々が結構いますが…,完全に間違った思い込みです.

実際は…,頭脳,人脈,情報,資金,家柄,血統,経歴,発想,思想,語学…
どれもこれも,戦後最強の内閣と政権基盤を構築した超一流の政治家です.

スプートニクが… (https://sptnkne.ws/dXam
>彼の代わりになる人物が周りには他にいないのです。
>与党・自民党にさえも、あれだけの大きさの人物はいません。
ここまで↑↑安倍晋三を絶賛したのは,お世辞ではありません.

さて…,
2011年の311当時は,民主党政権が「フクイチ」に対応していました.

「真実情報は自民党幹部には絶対に漏らすな!」と…
仙谷由人が先導して,厳しい箝口令で官僚組織を締め上げていました.

安倍晋三は当時,野に下っていましたが,必ず政権を奪取する! と…
麻生太郎や中川昭一らと「NASAの会」をつくり,とくに311以降は…
フクイチの実態,真実情報を得るために,隠れ自民の官僚だけでなく…
一流の学者や専門家を密かに呼んで,勉強会を続けていました.

ですから,福島の現場情報をプーチンに伝えていたのは,安倍晋三.
そうしながら,安倍晋三はプーチンに近づいていった!ということが…
2013年初頭の外務省の文書を探っていくと分かってきます.
本日,『てげてげ』に挙げた文書も↓↓そのひとつです.
        http://grnba.jp/index.html#aa05111

ワシだって,311の当初から『フクイチの真実』は,見透かしていて…
その情報を『てげてげ』に書きまくり,大きな信頼と信用を得ました.

安倍晋三と「NASAの会」も…
当時は,野に下って情報過疎ムラになっていた自民党の有志に…
ワシの何千倍もの真実情報を発信していました.

とにかく,いままで…
われわれは,間違った安倍晋三イメージを信じ込んできた.

「アンダーコントロール」についても…
安倍晋三という政治家が言った言葉の字面に,気をとられ…
愚かしい「尾てい骨反応」をしてしまった.

「311」から2年以上も経った,2013年のあの場面では…
あ~いうしかなかった! という国家指導者の認識に…
少しは思いを馳せないと…
ストレスが溜まって,カリカリするばかりでしょうが! (大爆)

742:堺のおっさん : 2017/05/11 (Thu) 20:59:03 host:*.ocn.ne.jp
>>741
安倍総理がフクイチの事実を発生当初から理解し、プーチンにも伝えていた。
このことは確かに極秘です。でなければ、真実が国民に過剰に伝わり、
特に東日本ではパニックが起こり、首都圏も大混乱となり、何が起こっても不思議ではないカオスが出現したでしょう。このイメージがすべてです。

仙石が自己保身で箝口令を引いたのとは政治目的が違うということでしょう。
この時間稼ぎ戦略は文字通り時間との戦いがあって、緩やかに情報を出しながら、事故の深刻さを知らせるのと並行して、対策の確実性を国民的な合意へと持っていかなければならないというウルトラEです。
たとえば、想像を絶するシーベルトのリークなど。
民主党がネオコンの言いなりに反中路線を強める中、この戦略を成立させる強力なカードとしてロシアのプーチンと接近する戦術。
確かにほかに道筋はなかったかと。
後付けであれ何であれ、政治は結果責任。
改めて、良き指導者が現れたものだと静かに納得した次第。

743:飯山一郎 : 2017/05/11 (Thu) 21:37:14 host:*.ocn.ne.jp
>>742
プーチン,トランプ,安倍晋三,習近平.
異能!で,卓越した国家指導者の出現は…
壮大な歴史の潮流が生み出す必然的な政治現象であって…
彼らは,マキャベリスティックな「救国の英雄」の役割を果たす.
古くは,毛沢東,ホセ・リサール(比国),ホー・チ・ミン…
アジアに多いのは,過酷な白人支配からの脱却型だからだ.
ブレブレのトランプも,ヒラリー型ネオコン白人からの脱却だ.

この政治家が現れなかったら,その国はツブれていただろう!
そういう政治家が「救国の英雄」なのだが…
安倍晋三の場合は,まだ良くは見えてきていない.

しかし,日本国最大の難問題…
 ① 米国戦争屋の支配
 ② フクイチの鎮圧
この二つの問題↑↑以外は,些細な問題なのだが…
安倍晋三こそは…
二つの日本国の難問題に解決の道筋をつけた!
この政治的功績は↑↑誰が何と言おうと…
文字どおり偉大だと思う.

by めい (2017-05-12 05:55) 

めい

朝日新聞記事、せっかくログインして読んだのでコピーしておきます。

   *   *   *   *   *  

(耕論)いきなり9条改憲? 加藤朗さん、阪田雅裕さん、田中秀征さん
2017年5月9日05時00分

 「9条1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込む」――いきなり9条に踏み込んだ安倍晋三首相の改憲発言が波紋を広げている。その意味は。いま、なんの狙いがあるのか。 

 ■「自衛隊追認」という曲球 加藤朗さん(桜美林大学教授)

 今回の9条改憲提案は、安倍さんが投げた曲球(くせだま)だと思います。改憲派はとまどったでしょうし、護憲派はどう打ち返していいかわからない。

 1項、2項はそのままで、3項に自衛隊を明文で書き込むというのは、端的に言えば現状の追認です。最近のさまざまな世論調査を見ても、大多数の国民は自衛隊を容認しています。護憲派にしてみれば、正面きって反対できるだけの論拠がない。いまさら自衛隊違憲論を唱えても、とうてい世論の支持を得られないでしょう。

 自衛隊は、日米安保と憲法をつなぐ手品のタネのような役割を担ってきました。外に対しては「これは軍隊だ」と言い、内に対しては「軍隊ではない」と言うことによって、憲法9条体制を維持してきたわけです。その手品で「軍隊だ」と「タネ明かし」をしようというのが、今回の安倍提案だといえます。

 自衛隊を憲法上で位置づけることで、東アジアにおける日米両軍の一体化をさらに進めようとしているのかもしれません。北朝鮮のミサイル問題や中国の海洋進出で、東アジアの安全保障環境が激変している中、日米安保を極東のローカルな安全保障体制に特化させ、かつ強化させようという意図があるように思います。

 自衛隊員からすれば、憲法に明記されることで、「やっと日の当たるところに出られる」という思いはあるでしょう。とはいえ、世界的に安全保障環境が激変する中で、自衛隊はもっと深刻な問題に直面しています。

 最大の問題は、自衛隊が担ってきた国際貢献の役割が事実上できなくなっていることです。南スーダンの国連平和維持活動(PKO)撤退が示すように、現在ではPKOのあり方がすっかり変質している。もう交戦権を持たない自衛隊を出すことは無理です。自衛隊を3項に明記したところで、交戦権を否定した2項が変わらない以上、PKOに出せるようになるわけではありません。

 PKO以外にも、災害派遣や難民救援など、国際貢献としてできることは多いはずです。しかし、いまの自衛隊にはその余力がありません。人員的にも、装備的にも手いっぱいです。自衛隊がこれまで担ってきた国際貢献を、今後は誰が担っていくのかを考えなくてはいけないのですが、護憲派にも改憲派にもそうした議論がない。

 今回の9条改憲提案は、安倍さんが上げた観測気球にすぎないかもしれません。しかし、これを機会に、自衛隊の役割を根本から考え直し、9条の平和主義や国際協調主義をどう実践していくかを議論すべきです。それ抜きに、9条に3項を追加すべきかどうかを論じても意味がないと思います。

 (聞き手 編集委員・尾沢智史)

     *

 かとうあきら 51年生まれ。防衛研究所などを経て現職。専門は国際政治学、安全保障論。著書に「日本の安全保障」「13歳からのテロ問題」など。 

 ■解釈変更を重ねるよりは 阪田雅裕さん(元内閣法制局長官)

 私は憲法について、「不磨の大典」と考えていません。時代の要請や国際環境の変化に応じて、ただすことはただし、改めるべきは改めるべきだと思います。9条についても同じです。

 一貫して政府は、自衛のための必要最小限の実力組織である自衛隊は、9条2項で保持を禁止した「戦力」にはあたらない、と言ってきました。ガラス細工のようとも言われますが、専守防衛、精緻(せいち)な論理に基づく骨太な解釈でした。しかし、先の安保法制によって、日本が攻められた時以外にも武力行使ができることになりました。

 このような自衛隊の存在を、9条1項、2項を残したままで、矛盾なく書き込むことは難しいのではないでしょうか。

 もちろん真正面から憲法改正に取り組むことは政治の王道で、定着した解釈を政府の一存で変更してしまう解釈改憲とは違って、まっとうなことです。

 しかし、それならなぜ、安保法制の時にそうしなかったのでしょうか。これでは順序が逆と言われても仕方がありません。

 安保法制の成立によって、憲法そのものの重みが損なわれ、徴兵制すら解釈変更で可能になりかねないことになったのは、返す返すも残念です。

 首相が今回、改憲に踏み込んだ動機は分かりません。あれほど国民の反対があった安保法制も、成立後は大した異論もない。それならもう一歩、ということでしょうか。

 今回、正常な手続きで憲法を改正しようということだとすると、わが国の平和と安全を守るために9条がどうあるべきか、改めて議論を尽くす好機であると思います。

 世論調査などに示されているように、自衛のための必要最小限の実力組織でしかない自衛隊は、外国の軍隊のように海外に行って他国の戦争の手伝いをするべきではない、というのが国民の大方の意見だとすれば、その原則をまずはしっかり書くべきでしょう。

 自衛隊の存在を規定するだけで全部が片付くわけではありません。例えば自衛隊法に書かれている首相が最高指揮官であることを憲法にも盛り込む必要があるでしょう。現在、憲法が禁じている特別法廷をどうするのか。他国のように軍法会議を持つ必要があるのかどうか、なども議論しなくてはなりません。

 集団的自衛権も同様です。そもそも行使を認めるかどうか、認めるとすればどんな場合か。日米安保条約以外の分野、例えば国連決議で組織された多国籍軍などへの参加についても、できるかできないか、憲法で明確にしておく必要があります。自衛隊がどの範囲で武力行使ができるのか、はっきりさせておかないと、またぞろ解釈をめぐって不毛な議論の繰り返しです。

 (聞き手 編集委員・駒野剛)

     *

 さかたまさひろ 43年生まれ。66年に大蔵省(現財務省)に入り、04年から06年まで内閣法制局長官。弁護士。著書に「憲法9条と安保法制」。

 

 ■唐突で強引、内容も粗雑 田中秀征さん(元経済企画庁長官)

 安倍首相による憲法改正を求めるメッセージは唐突で強引、内容も粗雑だと感じました。これまで慎重に事を運んできた首相が、なぜか突然、つま先だって走り出した印象を受けます。

 特に疑問なのは、9条の1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという点。いわゆる「戦争放棄」の1項はともかく、「戦力不保持」を規定した2項をそのままにして3項に自衛隊を書き込むのは、明らかに矛盾です。自衛隊を認めながら、戦力ではないというのは通りません。

 自衛隊は世界的に冷戦が激化し、国内でも極左勢力が伸長した1950年代はじめ、緊急避難的に創設されました。そんな経緯から軍かどうかという議論は避けられてきましたが、3項に明示するとなると、本格的に議論する必要があります。

 そこで自衛隊は軍ではないという国会答弁が通用するでしょうか。私は「戦力不保持」を削除し、自衛隊を自衛軍にするところまでは賛成だし、護憲派で知られる宮沢喜一・元首相も私に「GHQによる占領が終わる前後に何とかしておけばよかった」と言っていました。

 もちろん、軍の活動に厳しい「タガ」をはめることは必要です。1項の趣旨をいかし、「集団的自衛権は行使せず、個別的自衛権に限定」と明文化することは欠かせません。

 改憲項目として首相が高等教育無償化を挙げたことにも違和感があります。どこかに政局的な思惑があるのでしょうか。集団的自衛権は解釈変更で対応し、高等教育無償化は憲法改正で対応すると言うのは話が逆でしょう。それに9条改正とセットで提示するなんて奇怪です。

 そもそも、自民党の憲法改正草案とも違うではないか。政治家が憲法への姿勢でぶれるのは、政治生命にかかわる死活的な問題です。石破茂・元防衛相も今回の9条3項には否定的。護憲派の宏池会の流れをくむ岸田文雄外相は「当面、憲法9条を改正することを考えない」と明言しています。まずは安全保障と憲法の関係について、自民党内、国会の憲法審査会で時間をかけて徹底的に議論するべきでしょう。

 「憲法改正」は、小細工をせず、手順を尽くし、腰を落ち着けて国民的合意の形成に努めるべき課題です。「2020年に改正憲法の施行を目指す」というのは、単なる首相個人の希望と受け止めざるを得ません。

 懸念するのは、アジアの緊張が高まっている今、手順を踏まずに拙速に改憲に走ると、内外から「大日本主義への回帰」と誤解される恐れがあることです。それによって、ユーラシア大陸の東岸全域(中国、韓国、ロシア)との敵対的関係が強まるとすれば、賢明とは言えません。

 (聞き手・吉田貴文)

     *

 たなかしゅうせい 40年生まれ。衆院議員を3期つとめ、経済企画庁長官、細川政権の首相特別補佐、新党さきがけ代表代行などを歴任。福山大学客員教授。
by めい (2017-05-16 17:02) 

めい

《森本・加計によるバッシングの黒幕は、・・・やはり米ネオコンだった》。というのは、「9条に限る改憲提案」は米ネオコンの意志に反する提案だったから。ーーmespesadoさんの鋭い分析です。

   *   *   *   *   *

471:mespesado : 2017/08/07 (Mon) 21:36:23 host:*.itscom.jp
 今、ふと気が付いたことがあるので、このスレッドの流れとは関係ないことですが、メモ代わりに書き残しておきます。

 ウヨク界隈では、以前藤井巌喜さんの説として紹介しましたが、森友、加計問題による安倍政権バッシングが5月あたりから急に強くなり始めたのは、5月3日に安倍総理が憲法改正を具体的に言い出したから、憲法改正に反対する勢力がバッシングの黒幕だ、と一般には考えているようです。そしてその勢力とは、具体的には日本のサヨクと、憲法を改正して軍隊を持たれては困る勢力、すなわち中国や北朝鮮・韓国だ、というのです。
 私はそれに対して、いや、そんなはずはない。もし憲法改正を防ぐためというのなら、安倍さんは最初からずっと改憲を言っていたのだから、何を今更この時期になってバッシングを始めるのか説明が付かない、としてこの説を却下しました。
 ところが、今改めて考えると、もしかしてやはり安倍さんの改憲発言が原因でバッシングが強まったのかもしれない、と思うようになりました。
 といっても、黒幕はサヨクや中国・韓国・北朝鮮ではありません。逆です。どういうことかというと、安倍さんは、今回の5月の発言で、「9条の1項と2項は変えずに自衛隊の存在だけを追加する」という「加憲」を突然言い出したわけです。
 そもそも、憲法改正は、清和会とかウヨク界隈の悲願であり、それは中国や北朝鮮に対抗できるためには自衛隊では専守防衛しかできず、それでは十分な国防ができない、というのが理由であり、かつて岸総理が日本の主権を取り戻すためという“高宗な”理念に基づいた改憲案とは異なり、「中国憎し」「中国コワイコワイ」という意識から来る“世俗的な”動機によるものです。
 しかし、日本の憲法改正は、実は米ネオコンの悲願でもあったわけです。なぜなら、アメリカは、海外の軍隊を縮小しようとしており、自国兵の命を“浪費”することに米国民も嫌気がさしていて、ぜひとも同盟国にその肩代わりをしてもらいたい。だから日本にも肩代わりしてもらいたいのだが、日本は現憲法のもとでは自衛隊を直接戦闘に参加させることができないため、米軍の肩代わりをさせることはできない。そこで、憲法を改正させて軍を持てるようにすれば、晴れて日本の軍に米軍の肩代わりをさせることができるからです。
 ところが安倍さんの5月の宣言は、「軍隊を持てるようにする改憲」ではなく、「自衛隊のままで軍隊にはしない」改憲案なわけです。米ネオコンとしては青天の霹靂、「くそぉ、安倍め、裏切ったな」というわけです。
 というわけで、森本・加計によるバッシングの黒幕は、たとえ改憲問題がその原因だったとしても、やはり米ネオコンだった、ということになるわけです。

by めい (2017-08-08 03:05) 

めい

安倍vs石破の構図。

   *   *   *   *   *

343:堺のおっさん : 2017/09/15 (Fri) 00:58:33 host:*.ocn.ne.jp
石破が自民党の憲法改正論議に異論。

野党時代の9条第二項を削除して、国防軍に昇格する案を復活させるべきと。
安倍総理の1項、2項をそのままに、第3項で自衛隊の存在を追認する案を中心に自民党内で改正議論が進むことは非民主的だと。
石破案(旧改正案)とはネオコンの手羽先軍に自衛隊を再編する案。
安倍総理案は自衛隊をネオコン軍の下請けにさせないという案。
こういう風に考えれば、石破がネチネチと抵抗するわけが分る。

346:飯山一郎 : 2017/09/15 (Fri) 01:34:42 host:*.dion.ne.jp
>>343 堺のおっさん.
石破茂は,「非核三原則」(「核兵器をもたず,つくらず,もちこませず」)の見直しを言い始めている.

石破の意向は…,
日本が核兵器をつくって持つことは国民世論が許さないので…
北の核兵器に対抗するために,米軍に核兵器を持ち込んでもらって日本国内に配備し,北に対する抑制力にする,という考えだ.
この石破の「米国の核を日本国内に配備する」という意向は,対米従属を強化することになる考え方だ.
これは↑↑米国ネオコン戦争屋も同じ意向だ.

つまり,石破とネオコンの考え方は同じなのである.

いっぽう…,
今回の北の核ミサイルの脅威を受けて…
日本も「自前の核兵器を持つべきだ!」と主張する者が増えている.

田中宇は↓↓次のように書いている.
『自前の核を開発・配備することと,米軍に核を配備してもらうこととは…
政治的な意味が正反対だ

自前の核配備は「対米自立」だが,
米国の核を日本国内に配備するのは「対米従属の拡大」になる!』と.
https://goo.gl/aZh54J

by めい (2017-09-15 04:17) 

めい

↑の議論を受けて、「核保有」について突っ込んだ議論。安倍政権が原発輸出を進める理由。
《今回のインド訪問の真の目的は新幹線よりも原発輸出ではないか》!

    *   *   *   *   *

347:堺のおっさん : 2017/09/15 (Fri) 01:55:10 host:*.ocn.ne.jp
>>346 御大
日本が核武装できる技術的な基礎的条件をすでに有していることは自明で、唯一不足しているのは、政治的条件。
今回、NPT条約に参加していないインド(すでに核保有国)に原発を輸出することを朝日の報道ステーションでは問題があると流していましたが、ここにも安倍総理の遠大な構想が垣間見えるようです。
すなわち、5か国以外には核兵器を持たせないという体制を打ち破り、
最も危険なアメリカの核兵器を無力化する構想ではないかと。
相互の持つことが抑止の条件だが、一方的に保有することは、
恫喝の道具に他ならない。
ネオコンの世界戦略的にも、これ以上の核拡散は認めがたい力関係に扉を開く。

349:堺のおっさん : 2017/09/15 (Fri) 02:27:55 host:*.ocn.ne.jp
>>347
唯一の被爆国の日本で「核武装」を言うのは理屈でしかなく、現実には難しい。
そこで、日本をアメリカの核の傘という牢屋から解放するには
NPT条約というアメリカの核一元化条約を無力化することではないかと。
もちろん露中も核大国だが、世界覇権と連動して一方的に保有することを目指すネオコンとは核保有の意味合いが異なり、自衛的な側面が強い。
日本がネオコンのさらに下請け基地化を抜け出すには、アメリカの核が相対的に弱体化するプロセスが不可欠となる。

350:堺のおっさん : 2017/09/15 (Fri) 02:40:46 host:*.ocn.ne.jp
>>349
なんやかんや言っても、アメリカの核戦力は強大です。日本の沖縄や横田に配備された核兵器、アメリカ本土の核ミサイル、どこにいるか分らない
米原潜のミサイル。事実としてアメリカは世界を核攻撃の傘ですっぽり覆う唯一の核大国だ。
NPT条約はアメリカの核戦略を補完こそすれ、制約するものではない。
であるならば、露中のみならずより多くの国が核を保有することで
アメリカの核を抑制する。日本はその基礎条件を輸出する。つまり原発輸出。
2年前に、アメリカは日本から相当量の原発でできたプルトニウムをアメリカに取り戻したが、すでにその時点で、日本が核兵器の基本原料を世界に拡散する危険性を察知していたということになる。
それでも、安倍総理は合法的に原発の輸出という形で、核拡散を推進している。
という分析です。
なお、原発でできたプルトニウムからは核兵器が作れないという説もありますが、現在では、可能という説が有力です。

351:堺のおっさん : 2017/09/15 (Fri) 02:59:33 host:*.ocn.ne.jp
>>350
補足すると、今回のインド訪問の真の目的は新幹線よりも原発輸出ではないかと。
ベトナムへの輸出は中国とネオコンの利害が一致したためなのか白紙に戻ったが、インドの受け入れを受けて再輸出を進めていくだろう。中国の包囲にもなるし…。
新幹線が目玉のように装いながら、その実、原発をセットで押し込む。
ネオコンのくびきから半分自由になった今、インドでその戦略が花開いた。

by めい (2017-09-15 04:28) 

めい

さらに、↑の議論を受けて、

   *   *   *   *   *

353 名前:飯山一郎 2017/09/15 (Fri) 11:34:42 host:*.dion.ne.jp
>>351
>今回のインド訪問の真の目的は新幹線よりも原発輸出ではないかと。

ここまで↑↑深読みしてもE~のか? E~のです!
実際に…
日本がインドに原発を輸出するってことは…
成約するまでの過程で,日本の原発技術を説明(リーク)し…
成約すれば,すべてのノウハウがインドに移転してゆく…
原発事故を起こした!という「負のノウハウ」も説明できる.
こうして…
米国だけに報告していた原発データと,プルトニウムの精製技術を…
インドにも「拡散」できる.
すると…
米国の核技術独占が崩れていって…
インドは(日本も),米国の核の傘(=米国支配)から独立できる!
つまり…
米国の核の傘とは,米国に支配される!ってことだったのです.

このぐらいの↑↑(いや,もっともっと深い)認識を…
安倍晋三も,モディも,間違いなく持っている.

いや~,慧眼です!>堺のおっさん
  

by めい (2017-09-15 11:40) 

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