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大岡信氏の訃報に接して(3) 脈打つ世界 [思想]

先の質問の後さらに調子に乗って、まったく酔っ払った勢いに違いないのだが、大岡氏のこの話を聴いたら、おそらく今の自分でも同じ問いを発したのではないかと思える質問をやっていた。それに対する大岡氏の答えがいい。地球ってのは全体が息してますから、こうやって。宇宙も息してる。》これは、ちょうど今、私がいちばん関心を向けている栗本慎一郎氏の、「社会は比喩でなく生命そのものである」論に重なる。また、最初の日本人の叙情的な表現が結集した時代》である八世紀論から説き起こされた話は、大岡氏の大局的歴史観がわかってうれしい。さらに、(敗戦によって)ペシャンコになった筈なのに、四十年足らずの間に、ある種の分野では全世界をリードする立場になってトップを走ってる。文学の方が後れているけれど、文学はあと数十年の内にすごく仲びると思うんですね。》それから30年経ったわけで、このことを大岡氏はどこまで確認して逝かれたのだろうか。ともあれ、その時はどの程度理解したか定かではないが、今読んでみて、こういう答えを引き出した当時の自分を褒めてあげたい気持ちになった。記録に残してくれた「週刊置賜」にあらためて感謝したい。

 

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飯山一郎v.s.田中宇 トランプのシリア攻撃をめぐって [現状把握]

飯山一郎氏、昨日の「てげてげ」の題は「あ~あ,ただの戦争屋のオッサンになっちゃった」
曰く、• トランプは,ブッシュのイラク侵攻の時と同じ理屈を使った./• 『フセインは大量殺戮兵器を持ち,子供たちや美しい水鳥たちを殺している!』とブッシュは宣言し,イラクに侵攻した./• あの時と同じ,米国戦争屋(軍産複合体)が書いた文章だ./• 米国は他国の「政権転覆」をしない!(記事)と断言していたトランプだったが…,現在のトランプは戦争屋の言いなり/ • 非戦派の軍帥・フリン,戦略家のバノン,草稿の名人・スティーブン・ミラー(31).国づくりの天才たちが去った現在のトランプ政権は,軍産複合体の巣窟になってしまった.(バノンは「極右」ではなく,反グローバリズムの戦略家!)/• 以前と何も変わらないアメリカ.相変わらずの戦争国家./• こ~鳴門,戦争の渦潮,濁流がアジアにも押し寄せる!/• 米国戦争屋は,東アジアでも破壊と殺戮の戦争を繰り広げよう!としている.(記事) 世界は,戦争の時代に舞い戻った!》ただし、 こういう↑最悪のシナリオは想定しておこう>皆の衆》としてはある。

対して、今朝田中宇氏の国際ニュース解説 無料版は★軍産複合体と正攻法で戦うのをやめたトランプのシリア攻撃」
曰く、《トランプのもともとの戦略は「覇権放棄・多極化(隠然)推進」だ。トランプは当初、ロシアと仲良くして覇権を譲渡していくことを模索したが、軍産が「トランプ政権はロシアの傀儡だ」「ロシアは米国の選挙に介入してトランプを勝たせた」といった濡れ衣スキャンダルを展開し、トランプがロシアとの敵対を解いていくのを阻止した。対露協調の主導役だったマイケル・フリン安保担当補佐官が2月中旬に微罪で辞めさせられ、軍人のマクマスターと交代した。今回ついにバノンもNSCから追い出された。トランプは、覇権放棄戦略を正攻法で進められなくなった。/だが、正攻法でないやり方なら、まだやれる。トランプは、軍産の傀儡になってみせて、シリアを濡れ衣ミサイル攻撃したが、その結果見えてきたのは、ロシアと戦争できない以上、シリアをますます露イランアサドに任せるしかないという現実だった。「可愛い子どもたちを化学兵器で殺したアサドを武力で倒す」と(演技っぽく)激怒して息巻くトランプに対し、軍人や諜報界の人々は、ロシアと戦争することになるのでダメだと言い出している。おそらくNSCのマクマスターも、トランプに、米露戦争はできませんと進言している。トランプが軍産傀儡っぽく戦争したがるほど、軍産の人々は戦争したがらなくなる。》さらにトランプが今回、突然に軍産の傀儡として振る舞い出してミサイルを発射したとたん、それまでトランプ敵視ばかりだった米議会が一転してトランプを称賛し始めた。・・・議会の支持を維持できれば、経済や国内の政策も議会に通りやすくなる。結果が変わらないのであれば、バノンが提唱していた過激な正攻法のトランプ革命方式より、非正攻法の隠然とした傀儡演技の方が効率的ともいえる。》まさに「マキァヴェリズム」の真骨頂ではないか。ただし、バノンがトランプ側近を辞任すると、おそらくトランプ政権内のナショナリストが総崩れになる。それは政治軍事だけでなく、経済の分野でも政策の大転換引き起こしうる。以前に書いたが、米国がTPPに復帰し、NAFTAやWTOを再評価し、経済覇権の再獲得へと動くおそれがある。それについては、事態の推移を見ていきたい。》

飯山氏の絶望論調に対して田中氏のマキァヴェリズム的深読みで一見対立。ただしそれぞれの保留を考慮すると、視点が逆なだけで、収まりどころは同じなのかもしれない。

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