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mespesadoさんのによる1億人のための経済談義(78)「生産供給力」こそが一番肝心 [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

前回記事での義弟との議論、「ここまで生産力を上げてきた日本の力をさらに維持することに力を注ぐこと、財政赤字を怖れて怯んでしまってはダメ」という私に、「若い人の給料が20年来良くなっていない」ことと「少子化の現実」をあげて将来を明るく見れない昭和19年生まれの義弟、結局は自分自身の体験の枠での判断で、しかも「いつか返さねばならない財政赤字」という思い込み。mespesadoさんの慨歎、《わざと緊縮財政を続けて日本の生産力を毀損させて悪性インフレにして「ほら、俺の言うとおりになったでしょ?」と威張るつもりなんでしょうかね?》に通じてしまう。

「教育の本質は『藩校』にあり」で米沢興譲館高が取り上げられているということで駅で求めた『文藝春秋』、「時代を切り拓く”異能”の人びとの物語 令和の開拓者達① 山田進太郎メルカリ会長兼CEO」(井上理)の記事が良かった。《「進太郎は自分より優秀な部分がある人を遠慮なく誘う。ある種、無私というか、私心がないというか、だから惹かれちゃうんですかね」》それは「凡人の自覚とルサンチマンからの脱却」というプロセスを経てもたらされたものだった。なんでもない普通の若者がいつの間にか時代の先端を走っている。たしかにそういう芽がどんどん育っている、そう思える記事でした。

*   *   *   *   *

608mespesado:2019/06/04 (Tue) 10:26:36

>>596 で堺のおっさんには再度

> 10回は熟読することをお薦めします。

と書いていただき、私の記事をご自身のブログで紹介してくださっているはぐらめいさんは、次のエントリー:
https://oshosina.blog.so-net.ne.jp/2019-06-03

> mespesadoさんの議論に何度も「目からウロコが落ちる」体験をしてきま
> したが、今回はなぜか「溜飲が下がる」という言葉が浮かんできました。

と書いていただいた、去る5月18日の講演会ではまだ触れていなかった論点である >>594 >>595 と補足の >>598 >>599 ですが、これは当然のことながら、5月18日時点では私自身も気が付いていなかったのです(気が付いていれば当然講演で触れています)。というか、本記事を書く前日まで気が付いていませんでした。
 実は私も講演会前までの段階では、MMTが従来の定説である「財政赤字は解消しなければならない」という主張のウソを指摘しているだけであって、MMT自体が既に溜まった累積赤字を解消できる、ということまでは主張しきれていないことは薄々感じていたのです。なぜなら
 従「累積赤字が大きいと、将来の国債償還時にその原資として重税を課さ
   なければならないから将来の国民にツケを回すことになる!
 M「税金で返さなくてもオカネを刷って返せばいい」
 従「オカネを刷り過ぎるとハイパーインフレになる!」
 M「無限にオカネを刷っていいとは言っていない。インフレ率が高くなら   ない範囲で刷ればいいと言っているだけだ!」
 従「予算は年単位だし、一度バラ撒かれた予算は既得権化するので、そん   なに機動的にオカネを刷ることはやめられない。」
 M「金利政策ですぐに信用創造は抑えられる。デフレからインフレへの誘
   導は“ひもを緩める”の例えのとおり困難だが、インフレ率を下げる
   方はすぐに効果が出る」

…というような議論が展開されているのが現状ですが、何か後半は肝心の前提を忘れてるんですよね、お二人とも。つまり、MMT派は「将来の国債償還時点」でその償還金額分だけオカネを刷れるから大丈夫、と言ってたんだから、MMT派が「インフレにならない範囲で刷ればよい」と反論してきた時点で、すかさず「いや、償還金の額は決まってるんだから、最低でもその償還金額分はオカネを刷らなきゃいけないんだろ?でも、もしその償還金額が、その時点でインフレにならない限度額を超えていたらダメじゃないか!」とツッコメばよかったのに、従来説派も一緒になって議論の前提を忘れてるわけですからシャレになりません。
 これが私も(その時点でははっきり自覚していなかったけれども)少しモヤモヤが残っていた理由だったわけです。
 しかし、今回、国債の償還時点で「オカネを刷る」にもかかわらず「オカネが増えない」こと(つまり前者のオカネとはMB後者のオカネとはMSのことだから意味が違う)に気が付いて、すべてのモヤモヤが解消したわけです。
 でもこれってあまりにも常識を逸脱してますよね?だって「君に100万円あげるよ」と言われたら、普通は反射的に「うれしい!」と思うわけで、これを「もしその100万円を貰うと僕のお金が100万円増えるならうれしい」なんて考え方しないじゃないですか。そんなこともし口に出して言ったら「アタマ大丈夫?」と言われるのが関の山です。

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 さて、閑話休題。上記は「オカネを刷るとハイパーインフレになるか?」という話題だったのに対して、ある時点で何らかの要因で「インフレになってしまった」場合に財政赤字を放置したままそのインフレを抑えることができるか、という問はまた別の問です。これを指摘した論文がこれ↓です:

MMTで日本は財政再建から解放される?
https://www.dir.co.jp/report/column/20190409_010228.html

> 確かに、日本銀行が異例の金融緩和を続ける中で、財政支出の拡大が経
> 済活動に支障をきたす事態を招くとは、当面は考えにくい。しかしだか
> らといって財政赤字を放置し、政府債務が大幅に積み上がると、インフ
> レになったときにインフレをコントロールできないリスクが大きいから
> だ。

> インフレになれば金融政策は正常化に向かうが、国債市場の参加者がこ
> れまでのように国債を購入するとは限らない。高いリスクプレミアムを
> 要求されて国債金利が大幅に上昇し、政府債務が雪だるま式に増加する
> ことは十分に考えられる。そのような状況では通貨への信認も揺らぐだ
> ろう。多くの人が政府の発行する紙幣に額面通りの価値がないと判断し、
> 金融資産を外貨などに替える動きが広がれば、急激な通貨安と輸入イン
> フレが起きる。

 よくMMT論者が「従来説派は『通貨への信認が揺らぐ』とか具体性の無い言葉でしか反論できない」と言って揶揄しますが、上記の論はまさにそれですね。
 この人も「通貨の価値を支えているのは、その通貨を発行している国の生産供給力である」という一番肝心の事実に気付いていないようです。そもそも「インフレになる」と一言で言っても、何が原因でインフレになるのかという部分を無視して議論はできません。私が >>552 で述べたように、「良性インフレ」は今後少なくとも日本で生じることはありそうもないし、「悪性インフレ」は逆に「このまま緊縮財政を続けて日本の供給力を毀損させない限り」あり得ないわけで、そういう意味では、この記事の著者は、わざと緊縮財政を続けて日本の生産力を毀損させて悪性インフレにして「ほら、俺の言うとおりになったでしょ?」と威張るつもりなんでしょうかね?
 まあ、DSの手羽先投資家なら、マジで企んでるかもしれませんけどねw

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