So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

mespesadoさんによる1億人のための経済講座〈Ⅱ〉(番外編4)「エンゲル係数」の上昇が意味すること [mespesadoさんによる1億人のための経済講]

たてつづけのmespesadoさんです。「エンゲル係数」の上昇(2016年は1987年以来の高い数字)をどう見るかから始まった議論は、所得が増えても可処分所得は必ずしも増えてはいないこと、その原因を探ると高齢社会化に伴う社会保障費負担の増大の問題、高齢者の介護と医療の問題にたどりつきます。「エンゲル係数」の上昇が意味するところ、満たされた豊かな世の中にあってもなお残る最後の課題がここにあるということでしょうか。問題の本質に迫るすごい議論です。

問題は、介護の仕事が他の仕事に比べて過酷な労働になっているか、あるいは全体の労働人口が減少する中で、介護という人海戦術的な仕事に十分な要員が回せるか、ということにすべてはかかってきます。》

*   *   *   *   *

333:mespesado : 2018/02/04 (Sun) 13:24:29 host:*.itscom.jp
 内容は経済なんですが、ちょっと時事的な話題として「エンゲル係数」の話をしようと思います。もう既にご存知の方がいるかもしれません。エンゲル係数とは、衆知のように、家計の消費支出のうち、飲食費が占める割合のことを言いますが、食費(食糧・水など)は生命維持の関係から(嗜好品に比べて)極端な節約が困難とされることから、一般に、エンゲル係数の値が高いほど生活水準は低いとされています。ところがエンゲル係数は2005年まで低落傾向が続いたものの、以後はゆるやかに上昇、特に2010年代半ばからはそのペースが速まり、2016年には25.8%(2人以上の世帯)と、1987年以来の高い数字を記録しています。こんな状況のもとで、1月31日の参議院予算委員会で、民進党の小川敏夫議員が次のような質問をしました:
 「安倍総理、これは厳然たる事実ですよ。国の行った調査でエンゲル係数が上がっている、国民の生活は苦しくなっている。それがアベノミクスの実質じゃないですか」

 これに対して安倍首相は、エンゲル係数の上昇自体は「ファクト」だと認めつつ、その原因には「物価変動のほか、食生活や生活スタイルの変化が含まれている」と反論し、野田聖子・総務相も、高齢化や共働きの増加など、やはり「豊かさ」以外の要素がエンゲル係数の上昇に関わっているとの認識を示した、ということです。

続きを読む


nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:日記・雑感